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地震基礎知識
地震に対する知識を身につけ、災害が起こった時に対処できるようにしましょう。
地震大国日本
残念ながら日本は地震がとても多い国です。なぜ多いのでしょうか?それは「プレート」が関係しています。地球は十数枚の硬い板状の岩盤(=プレート)に覆われており、プレートは少しずつ動いているためその境界ではプレート同士がぶつかったり片方が沈み込んだりしています。南海トラフや相模トラフ等の「トラフ」は海のプレートが沈み込んでいる溝のことです。地震とはプレートの境界や内部で岩石が破壊される衝撃が地上に波となって伝わる現象です。日本列島は、周辺に4つのプレートがひしめき合っているため、地震が発生しやすいのです。
巨大地震は確実にやってくる
人間は誰しも嫌なこと怖いことは考えないようにして「自分だけは大丈夫」と無意識に思い込んでいます(=正常性バイアス)。地震は正確に発生時期を予測することはまだできませんが、海溝型の巨大地震(トラフで起こるM8クラスのもの)がどれ位の頻度で発生しているかは過去の記録からわかります。1923年に関東大震災を起こした相模トラフ巨大地震は約200年の間隔、南海トラフについては東海、東南海と南海の3つに震源域がわかれており、必ずしも同時に起きているわけではありませんが、100~150年間隔で発生していることがわかっています。南海トラフは今後30年以内にM8~M9クラスの巨大地震の発生確率が70~80%あるとされています。Mはマグニチュードの意味で、東日本大震災が観測史上最大規模のM9.0でした。マグニチュードは1違えば約30倍、2違えば約1000倍のエネルギーになります。
まずは命を守る
防災について考えるとき、何を思い浮かべるでしょうか。お水、食べ物、電気、ガスなど日常には当たり前のものが無くなるのは大きな不安です。ですが、まず何よりも地震発生時に命を落とさないことが最も重要です。生きてさえいればなんとかなります。阪神大震災では死因のほとんどが家屋や家具などの下敷きになったことによるものでした。人間は重たいものの下敷きになると肺が圧迫されて呼吸ができなくなり、体重の3-4倍の荷重で1時間以内、4-5倍で10分以内に窒息死すると言われています。まずは家の中の家具(特に寝室)を固定することが防災の第一歩です。東日本大震災での死因はほとんどが津波による水死でした。地域のハザードマップを参考にして自分の住まいや職場に津波がくる危険性を把握し、避難場所を確認しておくようにしましょう。近くに避難場所がない場合はとにかく近くの高い建物にあがる垂直避難を行いましょう。津波は何度も来ることがあり、第一波よりその後の波のほうが高いケースが多いためすぐに低い場所に戻ることは避けましょう。
グラっときたら
地震発生後の生活
ライフラインは電気が一番早く復旧しますが、大規模災害の場合は1週間の停電を覚悟しましょう。ライトやラジオなど電池や手回しで使えるものあるとよいでしょう。携帯電話の充電に使えるタイプがおすすめです。水道は最悪一ヶ月程度断水する可能性があります。行政の支援が来るまでの間水がなくても食べられる非常食や、トイレ用品を備えておきましょう。巨大地震では1週間分の備蓄が推奨されています。給水車から水を持って帰る際に使うタンクやキャリーがあると便利です。
- あなたの大切な人達のために
- 地震は台風などと違い事前に察知することも難しいため、常に備えておかなくてはいけません。家具固定などでまずは命を守り、行政の支援が来るまでの間必要な物資を日頃から備蓄しておく。少しの行動が、いざというときに大きな安心につながります。巨大地震は必ずやってきます。その時に後悔しないために今できることを確実にやることが、あなたやあなたの大切な人達を守ることにつながるのです。