- 防災
- 2020.03.11
東日本大震災から9年
東日本大震災で被害に遭われた方々へ心よりお見舞いを申し上げます。
あした 僕は どこへ行こうか
あした 僕は どこかへ行きたい
もしも 僕が 帰ってこなくとも
あした 僕は どこかへ行きたい
あした、僕は/タテタカコ
忘れられない話があります。
2011年3月11日、当時15歳だった女の子の話です。
石巻で育った彼女は卒業式を終えた3月11日、大きな揺れに襲われました。
地震の揺れの後、津波が女の子と家族を襲いました。
女の子は瓦礫の上に流れ着き命をとりとめました。
足元から彼女を呼ぶ声がします。
瓦礫をかきわけると釘や木が刺さり足は折れ変わり果てたお母さんがいました。
足が挟まってしまったお母さんを助けようと彼女は瓦礫を取り除こうとしました。
しかし重くてどうすることもできません。
このままだと自分も流されて死んでしまう。
「行かないで」とお母さんは彼女に言ったそうです。
女の子は「ありがとう、大好きだよ」と伝え、近くの小学校まで泳ぎ生き延びました。
被災地の復興は数字では進んでいます。
それでも「気持ちは、あの時と変わらない」と言う手記を多く目にします。
私は女の子の話を今日もあしたも一生忘れないようにしたいと思います。