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防災
2020.01.21

震災の記憶をつなぐ場所

人と防災未来センター見学

先週見学に行って来た人と防災未来センターの報告第2弾として今週も書かせていただこうと
思います。

先週書かせてもらった場所は、震災追体験フロアとなっていて、特撮とCGを駆使して震災発生
の瞬間を再現により、大型映像と音響で地震の凄まじさを体感する事ができました。
続いて3階に下りて来ると、震災の記憶フロアとなっていて、「震災の記憶を残す」というゾーン
には震災直後の様子からを復興に向かい時系列で、当時の震災関係資料と共に被災した
時計などの現物資料や写真、証言記録を基に展示されています。



2階、3階にはボランティアのガイドさんがいらして、展示資料の説明や解説をしてくださいます。
小学生の社会見学の中に混じりガイドさんのお話を伺っていると、また違うガイドさんが
傍に来てくださり私に色々お話聞かせてくださいました。

ガイドさんのお父様が、震災直後の光景を見て「戦時中の空襲の時よりも酷い状態や、、、」
と、仰ったそうです。戦争を経験された方が口にされる位に壮絶な状態だったのだと展示
されている写真を見ながらお話くださいました。

そしてもう1つ印象的だったお話が震災当時、沢山の方が家も家族も失われ絶望の中にいた頃
震災孤児になってしまった子供たちも多くいて、あしなが育英会等の援助を受けながら成長
していく中で、阪神淡路大震災後に開設された防災専門の学科がある舞子高校に在籍したと
いう女の子のお話も聞かせてくださり、大切な家族沢山の命を奪い傷つけ犠牲にしたものと
引き換えに命の大切さや人の温かさ、助け合うことの大切さなどを本当多くのことを教えて
貰い勉強したことで、震災の経験を乗り越える事が出来たのだという貴重なお話も聞かせて
いただきました。

復興への道を辿るまでのまちの変化が各ブースごとに分かりやすく展示されていて、ジオラマ
模型で一目で分かる様になっていたり、当時被災された経験をお話くださる映像が流れてたり
どの世代の人が見ても分かりやすくなっているのがすごいなと感心しきりでした。

 

2階は防災・減災体験フロアです。
世界でいま起こっている自然災害を学習するブースでは災害の衝撃として近年、世界で
発生している自然災害の実映像が流れていたり、災害や防災に関する情報を閲覧する事が
出来たりします。防災・減災のワークショップでは実験やゲームをしながら学習する
コーナーが有り体験キットがずらりと並んでいて、子供たちも遊びを通して学べる機会が
有る事はとても大切なことだなと思います。私も何か体験出来ればと思ったのですが閉館
時刻が迫りかないませんでした。
 
減災グッズの備えとして災害時に役立つグッズが紹介されてるコーナーが有り、ここは
防災shopに携わる者としては興味深く活かせる事がないだろうかと閉館間際ながらも
食い入るように見てしまいました

     

                     

ボランティアの方がチェックリストを配っていたのをいただきました(上記の写真👆)
このリストは阪神・淡路大震災の被災経験者の声を反映させて作った「非常持出し袋」
を、その後月日が流れる中で変化した社会情勢や、進展した防災・減災の知恵を考慮
に入れ、誰もが自分の備えを始める為のガイドとなるよう改定したものだそうです。

実はこちらの施設は西館,東館からなるのですが今回は西館のみしか見学する事が出来
なかったので近々東館の見学にも訪れたいと思います。

今回、震災から25年という節目の年にこちらに来させて貰う事ができ、今防災に関わる
仕事をさせて貰い勉強させてもらう中で、いつか絶対に起きるであろう震災に備えて教訓を
生かしながら風化させないように伝えていくことも大切な取組みだと気づかせてもらえた
事に感謝しかないのです。

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