インフォ
  • 新規会員登録
防災
2020.12.11

防災と新型コロナウイルス|分散避難の例と問題点

こんにちは。ピースアップのミヤタです。

防災と新型コロナウイルスはセットとして考え対策しなければなりません。
災害が誰にでも起こるように新型コロナウイルスは気をつけていても誰もがかかるリスクがあります。

「避難所でコロナウイルスに感染するのが怖い」
そんなお問い合わせをいただくことがあります。
「避難しない」とおしゃる方もいました。

確かに災害が迫り、避難所に多くの人が一斉に避難すると
密の状態となり新型コロナウイルスが広がる恐れがあります。

大阪市の避難所開設・運営ガイドライン別冊(新型コロナ禍版)のように
各自治体ではコロナ禍での避難所開設や運営時の感染拡大防止の
ガイドラインを作成しています。

しかし密を避けた避難所の収容人数はこれまでの半分から4分の1になるとも言われています。
コロナ禍においては「分散避難」が重要になってきます。

分散避難とは

地域の避難所以外のところへ避難することです。

【分散避難の例】
・親戚・知人宅・ホテル等への避難。

・在宅避難。水害時の自宅2階への垂直避難等。
 これは水害時の内水氾濫時、外への避難が危険な場合と同じです。
 ハザードマップで必ず想定浸水深を確認する必要があります。

・車中泊。安全を確保できた場所で行ってください。
 エコノミークラス症候群に気をつける必要があります。
 車を離れる際は必ず貴重品を持ち出しでください。
 就寝する際は必ず施錠してください。

しかし少しでも危険や不安を感じた場合は迷わず避難所へ避難してください。

分散避難の問題点

・親戚・知人でも急な受け入れが困難。
・旅行シーズンと災害が重なった場合はホテル満室により避難者の受け入れができない。
・在宅避難は避難所への移動より簡易なためリスクがあっても選択する傾向にある。
・避難所の改善停滞。日本の避難所はまだ発展途上です。利用による改善案の蓄積が必須です。
・選んだ避難場所によりリスクや援助の違いが発生することや最新の情報を得られない場合がある。
・救助隊の活動範囲が広域にわたる。またその体制が確立されていない。
・防犯設備のないところへ避難した際、犯罪に巻き込まれる可能性がある。

コロナ禍におけるこれからの避難

「避難は自らの避難先を自分で決める分散避難が原則だと住民側も意識を変える必要がある」
東京大大学院・片田敏孝特任教授(災害社会工学)の言葉です。
コロナ禍においても、これまでの基本と同じく防災は私達自身の備えが重要です。
そしてコロナ禍であるという意識のもと考える必要があります。

新型コロナウイルスはいつ治まるのか分かりません。
明日でないのは確実です。
しかし災害は明日、起こるかもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
それではまたblogを書きます。

記事一覧に戻る