- 防災
- 2020.10.23
災害とペット
僕は願いを込めて悪魔を 屋上に解き放つ
こんな顔してたんだと お互い見つめ合った
君はどこか遠くのほうまで 出掛けてしまったな
歩いて行こう 朝が来る前に
心のなかの悪魔/くるり
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ピースアップの宮田です。
2018年6月18日7時58分39秒 大阪府北部地震が発生しました。
幸いにも私の自宅や周辺にも大きな被害はない状況でした。
発生から1時間後にはスタッフ全員が無事であることの確認が取れました。
災害直後にスタッフKさんがお客様とやり取りしていたメールが今でも忘れられません。
お客様もKさんも小学生に入る前の小さなお子さんがいました。
お子さんのことで不安を感じていたお客様へ「自分も不安を感じている」とKさんは正直に親身に伝えていました。
それでお客様もとても安心されていました。
2018年は大阪府北部地震に続き、6月28日から7月8日にかけての平成30年7月豪雨、
9月4日の台風21号、9月6日に発生した北海道胆振東部地震と各地で大きな災害が続きました。
2018年当時、ピースアップには亀がいました。名前はカメキチ。
秋になり冬が近づくといつもよりカメキチのことを思い出すことが増えます。
突然、亀の話で「?」の方もいるかと思いますが
もし大規模災害が起きた時、自分の愛するペットはどうなるでしょうか。
避難するときに一緒に連れていけるのか。
自宅においていかなければならないときの食事はどうなるのか。
避難先に連れていけたとしても、環境の変化で体調を崩すかもしれません。
自分にとっては家族同然でも他避難者にとってはただの生き物かもしれません。
普段通りに世話ができなくなったり小さな変化に気づけなかったりするかもしれません。
2018年はピースアップ全スタッフが忙しくカメキチの小さな変化に気づけませんでした。
水槽の掃除も普段より回数が少なかったと思います。
12月、冬眠前にカメキチは死んでしまいました。
普段通りに水槽の掃除していれば今でもカメキチは生きていたかもしれないと後悔しています。
あの時は自分に余裕がなかったと気づけていませんでした。
被災後の生活は過酷です。自分もペットも精一杯で余裕なんてないはずです。
それでもペットを守れるのは飼い主である自分です。しかし愛情があっても一人では限界があります。
今では災害時の被災ペット支援の環境が整ってきています。
自分一人で考えず色々な支援を受けてもらえたらと思います。
環境省ペットの災害対策
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/disaster.html
対策をしっかりしていれば、くるりの「こんな顔してたんだと お互い見つめ合った」の歌詞のように
過酷な状況を乗り越えお互いに見つめ合えるはずだと信じたいと思います。
それではまたblogを書きます。