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防災
2021.10.19

忘れられた災害。能登半島地震。

君がもし捨て猫だったら
この腕の中で抱きしめるよ
ケガしてるならその傷拭うし
精一杯の温もりをあげる
会いたいんだ忘れられない
猫になってでも現れてほしい
いつか君がフラッと現れて
僕はまた 幸せで

猫/あいみょん
————————————
大切な人が突然いなくなることがあります。
後悔しても忘れようとしても
戻ってくることはありません。

「猫」は失恋ソングではなく
「君の膵臓をたべたい」を観て
あいみょんが作った別れの曲です。

2007年3月25日。
石川県でマグニチュード(Mw)6.9、
最大震度6強の能登半島地震が起きました。
死者1名、負傷者336名、住家全壊609棟、
住家半壊1,368棟、住家一部破損12,326棟。
観光客の主要路、能登有料道路の被害と
風評により観光面でも大きな損失がでました。

地震が起きた能登は祖母が住んでいたところです。
祖母は疎開で横浜から能登の富来という
海辺の町にやってきました。
祖父がはやくに亡くなっていたので
祖母は一人暮らし。
尾崎豊と玉置浩二とお酒が大好きな
ハイカラおばあちゃんでした。
一緒に浴びるほどお酒を飲みました。

2000年の冬。
祖母が倒れたと母から連絡がありました。
次の日、祖母は亡くなりました。脳梗塞でした。
最期に会うことはできませんでした。

2007年の能登半島地震の時に祖母が生きていたら
どうなっていただろうと考える時があります。
祖母が住んでいた富来では震度6弱を観測しました。

みなさんは能登半島地震のことを憶えていましたか?

私達は自分と深く関係のないところで起きた
災害をいつのまにか忘れてしまうことがあります。
2021年10月7日に起きた千葉県北西部を震源とする
地震ももう忘れられた災害になっています。

大規模災害で被災するのが自分ではなく
離れて暮らす大切な人だったら。
その人を自分の力で守れないとしたら。
そんな辛いことはないと思います。
それでも生きていてくれればと思います。
でも現実は思い通りにはなりません。

会いたいんだ忘れられない。
祖母も好きな歌だろうなと
考えていたら会いたくなりました。
祖母は災害で亡くなったわけではないけれど
突然いなくなりました。
災害で亡くなる人も突然いなくなります。
後悔しても忘れようとしても
戻ってくることはありません。

センチメンタルな内容になりましたが
防災を考えるきっかけになれば幸いです。
それではまたblogを書きます。

株式会社ピースアップ ミヤタ

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