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防災
2019.05.16

津波・高潮ステーション見学

水門

先日、大阪の西区にある「津波・高潮ステーション」を家族で見学してきました。

大阪の水門などを管理する西大阪治水事務所の施設の隣に、府民の防災意識の向上を目的とした展示スペースがあり、入場料はなんと無料!場所も大阪市中心部にあり(地下鉄阿波座駅からすぐ)、休日の家族のおでかけついでに気軽に立ち寄れる施設です。

中に入ると、まずは大阪は海抜ゼロメートル地帯が多いという紹介とともに、そういった地域では過去に台風でどのぐらいの高さ浸水したのかひと目でわかるような展示。


台風被害

記憶に新しい台風21号の際は二階部分まで浸水していたことがわかります。これまでは台風が来るといっても雨風が多少強くなるぐらいのイメージしかなかったですが、あのときは過去に経験したことのない強さの風に恐怖を感じました。いつも商品の出荷をお願いしている運送会社さんの担当営業所の屋根が飛んで集荷できなくなり、仕方なく車に積めるだけの出荷物を積んで片道40分ほどの営業所に朝から晩まで1日4~5往復して何とかお客様へ出荷していました。道を走るとまず驚いたのは信号機の向きが風で変わってしまっていたこと。警察官が交通整理していた交差点もありましたがそうでない交差点のほうが多く、恐る恐る走ったことを覚えています。

施設通路
室戸台風
ジェーン台風
第二室戸台風

過去に近畿に被害をもたらした大型台風「室戸台風」「ジェーン台風」「第二室戸台風」についての展示があり、当時の被害状況について詳しく解説がありました。どれも死傷者が千人規模で発生しており、室戸台風では当時木造だった小学校のほとんどが全半壊し、ちょうど朝8時頃だったため多くの児童が被害にあったということで、子を持つ親としてはいたたまれない気持ちになりました。

水門

本物の水門が展示されており、実際に閉めてみることも可能でした。大人でもかなりの力が必要。

アーチ型水門模型
アーチ型水門の説明

大正区にある安治川水門の紹介。模型で実際の動きを見れるようになっており、アーチ型の構造物がそのまま川に向かって倒れ込んできて水を堰き止めるというダイナミックな仕組みに子供も大興奮!

 

日本、世界にこれまで起きた主な地震の紹介や、東海・東南海・南海地震が過去にどれぐらいの間隔で発生していたのかが記載されており、近い将来必ず巨大地震がくるということを改めて実感しました。いつかくるその時のためにしっかり備えておきたいですね。
世界の地震

日本の過去の地震

巨大地震の歴史

地震と津波の関係性についてもパネルと映像でわかりやすく説明されていました。写真撮り忘れてしまいましたが、仕組みを模式化したおもちゃが触れるようになっており、プレートが沈み込んでいく様子とそれがパンと反動で元に戻る様子が体験できるため子供も地震・津波の仕組みが直感的に理解できたようでした。津波のメカニズム

防災グッズや防災に関する図書も閲覧できるようになっており、大人はもちろん子供も自然と興味を持つことができるような展示が好印象。

防災グッズ展示図書コーナー

最後に、一番のおすすめが津波発生時の避難のあり方を大画面でみられるシアター。前面だけでなく左右にもスクリーンあり臨場感のある映像になっています。あまりに迫力あるため子供が泣き出したり途中で退室してしまう人がいるほど。中の写真は取れませんでしたが来場した際は是非体験してみてください。
シアター

無料で津波や地震について勉強できる「津波・高潮ステーション」。大阪周辺にお住まいの方は一度訪れてみてはいかがでしょうか。
津波・高潮ステーションウェブサイト
施設正面

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