- 実店舗
- 2021.02.12
保存食の備蓄について
みなさんこんにちは、ピースアップ店舗担当の藤澤です。
前回の話では、食事よりも水が大切だと
言いましたが、やはり栄養面の事を考えたり
満足感を得るという点では「食事」も
おろそかにはできません。
私は食べることが大好きであり、被災時に
食べるものに困るとストレスを感じます。
食事は心を豊かにします。
そんな私も普段から意識して取り組んでいる
非常食・保存食の備蓄についてお伝えします。
保存食の備蓄にはローリングストック法を
保存食を備蓄する上で覚えておきたいのが
「ローリングストック法」という方法です。
普段から少し多めに食材、加工品を買っておき
食べたら食べた分だけ新しく買い足していく
ことで、常に一定量の食料を備蓄しておき
日常生活で消費しながら備蓄していく
「備蓄食料を一定に保つ防災対策」の事です。
ローリングストック法にはメリットがあり
●非常時の食料不足の不安がなくなる
(普段から意識して多めに食料を蓄える)
●備蓄食品の賞味期限切れを防げる
(蓄えた食料をチェックする習慣がつく)
●非常時でも普段と同じものを食べれる
(特別なことをするという感覚ではない)
ということがあげられます。
また、一般的な備蓄方法と比較しても
〇一般的な備蓄
●購入時にお金がかかる
(一度にまとめて購入するため)
●いざ災害時に賞味期限切れを起こしやすい
(一度買ってからそのままってことも)
●保存食を主に食べることになる
(普段と違う食事をする感覚)
〇ローリングストック法
●費用の負担が少ない
(普段の買い物で少しずつ買い足す)
●賞味期限切れを起こしにくい
(切れる前に食べて買い足すサイクル)
●普段と同じものを中心に食べることができる
(日頃の買い置きで対応できるため)
といった違いがあります。
決して特別なこと、難しいことを覚えて
実行するのではありません。
買い置きしておきたい食材(乾物)
それでは、買い置きしておきたいおすすめの
食材と保存方法を紹介します。
〇白米、玄米などのお米類
日本人の主食です!毎日食べたい食材なので
ぜひ買い置きしておきましょう。
長期保存が可能ですが、精製したお米を
買ってきた場合、家庭内で保存をすると
冬で1~2ヶ月、春秋で1ヶ月、夏で2~3週間
常温でも鮮度を保てます。ですのでおよそ
2週間で食べ切る量の買い置きでいつも
おいしいお米を食べることができます。
〇パスタ、蕎麦などの麺類
お米に次いで需要の高い食材です。
パスタ、蕎麦、うどん、そうめん、春雨など
種類も豊富ですね。
乾麺であれば保存期間も長く、直射日光が
当たらず通気性の良い場所で、湿気を避けた
状態で保存できれば、1年以上は持ちます。
〇わかめ、あおさ、ひじきなどの海藻類
これらは低カロリーで栄養価も高く、みそ汁や
サラダ、煮物などさまざまな料理に使うことが
できる利用価値の高い食材です。
乾燥した海藻類は、未開封なら約1年は常温で
保存可能です。開封して使い切れず残って
しまった海藻は、旨味を逃がさず長持ちさせる
ために密閉容器に移し替えて、乾燥剤を一緒に
入れておくと湿気から守ってくれます。
〇鰹節、昆布、煮干などの出汁類
和食には欠かせない食材です。
鰹節は空気に触れると新鮮な香りがすぐに
抜けてしまうので、パッケージの空気を
抜いて密閉し冷蔵庫で保管しましょう。
昆布は使いやすい大きさにカットして
高温多湿、直射日光を避け密閉容器に
入れて常温で保管しましょう。
煮干は空気となるべく触れないように袋を
密閉し、冷蔵庫で保管しましょう。
〇小麦粉、片栗粉などの粉物
小麦粉、片栗粉、強力粉などの粉物も
料理に使うことは多いので、買い置きして
おくと大変便利な食材です。
ホットケーキミックスなどはホットケーキを
作るだけでなく、パンやお菓子作りにも役に
立つ食材です。
粉類が残ってしまった場合は、買ったときの
袋では密閉しにくいため、適切な密閉容器に
入れての保存をおすすめします。
冷蔵庫に入れてしまうと、におい移りや結露
による品質の劣化、カビや固まりの発生に
繋がるので、高温多湿・直射日光を避けた
常温で保管しましょう。
買い置きしておきたい食材(その他)
上記の乾き物以外にも買い置きしておきたい
食材はいろいろあります。
〇冷凍可能な食材
パンや野菜、チーズや肉類など冷凍することが
できて使う頻度が高い食材は意外と多く、買い
置きをしておくと買い物の回数をかなり減らす
ことができます。
〇レトルト、缶詰、パックご飯
カレーやシチュー、スープなどのレトルト。
ツナやトマト、鯖などの缶詰にパックご飯。
これらは年単位で保存することができる
「長期保存可能食品」です。
調理、味付けされたものが多いので、
忙しくて料理に時間を割けないときなどに
活用するととても便利です。
ローリングストック法の活用法と注意点
では実際にどうしていくのか?というと
1必要な食料を購入する
2賞味期限が近いものから食料を食べる
3食べた分、新しい食材を購入する
あとはこの繰り返しだけです。簡単ですね!
ただし、注意してほしいのが食材の量です。
たくさん食材を紹介しましたが、各ご家庭で
必要な量は異なります。
1回の食事で食べる量。1日に食事をする回数。
家族構成。備蓄しておきたい期間。
それらを踏まえて計画を立ててからでないと
結局、余分に買いすぎて消費できなくなり、
腐らせてしまったりと無駄が発生します。
今回はとても長く書いてしまいました。
次回は、いつ発生してもおかしくないと
言われている「南海トラフ地震」について
お話させていただきます。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。
店舗からは毎週金曜日に更新していく予定です。
また読んでいただけると嬉しいです。